まだまだ中級。暗渠ハンター(旧『東京Peeling!』)

『暗渠マニアック!』(柏書房)著者。以前まで『東京Peeling!』というタイトルで綴ってましたが容量限界に伴ってこちらに。これを機にタイトルも変更しました。だって暗渠のことしか書いてないんだもんw 「中級」とは上下の概念でなくどっちつかずの曖昧な(あやしい・胡散臭い)もの、というニュアンスでご理解ください。トークや展示などの告知もここでしていきます。

おしらせ。『荻窪忍者暗渠トーク』です。

むははは。
8/11(土)は、
暗渠×忍者×荻窪トーク!
その名も『荻窪忍者暗渠ナイト』です。
ご好評につき席はわずかとなってしましまいた。
お申し込みはお早めに。↓↓↓
https://coubic.com/namakaeru/332450



我々暗渠マニアックスに加え、
忍者研究家、郷土史家、区立博物館学芸員、そして
暗渠マニア&忍者マニアのアニメ監督大地丙太郎さんという豪華キャストw
おたのしみに!
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『ALTスケール』で暗渠を味わおう!「2 見渡し」

暗渠鑑賞ツール
『暗渠鑑賞に、あると便利な「ALT(Ankyo Landscape Tasting)スケール」』
キャプチャ

の使い方解説、二回目の今日は

2 見渡し

です。これは、正面に立って暗渠を奥に見渡すこと。

ざっと今のところの類別は、
【直】奥までまっすぐ続くのか
【湾】奥で湾曲するのか
【断】曲がって見えなくなるのか
【遮】何か障害物で見通せなくなるのか
の4つの様態に分類しています。
もちろん、どれかが一番いい、とかでなく、それぞれによさがあり味わいがあるものです。
それぞれ、例を挙げてみていきましょう。

まずは【直】。

IMG_9473
横浜、滝の川の支流暗渠です。
この、消失点を超えてなおどこまでもまっすぐ続く感じ。素敵です。

そして【湾】。
IMG_2143
奥の湾曲が味わい深い。
この曲がりを奥に追うとき、我々の目もまた左右にゆったり心地よく揺れるのを感じましょう。

続いて【断】。
こちらは羅漢寺川で。
IMG_6113
きついカーブで先が見えません。
この先に何があるのか…歩を進めて確かめる者、不安に耐えかね立ち去る者。
この世には二通りの人間がいるのです。

最後は【遮】。
【断】は先に進めば暗渠の姿の続きが味わえるものでしたが、
こちらはもうそこでおしまい、シャットダウン・強制終了。というタイプです。
そのあっけなさ、絶望感とともに暗渠を味わってみましょう。
まずはこちら。横浜の千代崎川の最上流。
IMG_3030
この先は、米国海軍管轄の根岸住宅地区で立ち入り禁止です。
先をなんとなく眺めることはできても、流路を確かめることはできません。
そして同じく千代崎川。何流かになって流れるエリアで、一つの流れはこうなります。
IMG_3060
いきどまり。
ほとりに住むおばあ様の話によると、ここはかつて水門があったそうです。
今はこのがれきのようなもので水はおろか人の通りまでせき止められています。
このうつろいが、はかなさが見る者の心を打ちます。

以上、今回は正面に立って暗渠を奥に見渡す
2 見渡し
についてお話しました。

『ALTスケール』で暗渠を味わおう!「1 出会い」

もう初めて書いてからずいぶん時間が経っちゃった、「ALTスケール」のこと。
そう、「ALT(Ankyo Landscape Tasting)スケール」、
『暗渠鑑賞に、あると便利な「ALTスケール」』です。
キャプチャ
(また微妙に更新してます)

何度かに分けて断続的に、ここで使い方を記していこうかと思うのです。
七つのフォーカスがありますが、それを一個ずつ行こうかな。

ってことで今日はまず
フォーカス「1 出会い」編。

チャートにもある通り、始まり地点の「顔」を観ることであります。
何事も第一印象・出会いがしらが大事。
私の友達の真田ハルさん
「 ふるカフェの価値はファーストコンタクトで決まると言っても過言ではない」と言ってますね、
あれです。
初めてであった姿と、そのときの印象をじんわりと味わいましょう。
・意外性・異界性があるか
・周囲との馴染はどうか(額縁)
・なにか、どこかの印象と共通するものはあるか
などを感じてみましょう。

例えばこれ。横浜の滝の川の支流です。
IMG_9439
これは、見つけて驚きました。はっとしました。
そりゃそうです、道を歩いていて、いきなりこれですから。
(いくら暗渠を探してあるいていたとはいえ)意外性ありまくりの姿をしています。
周囲との馴染みもなにもないですね。異質すぎ、浮きまくり。悪目立ち(ほんとは良いんだけど)。
この細い鉄骨?鉄パイプ?の構図物は「看板の裏側」ですね。
「裏側」ですよ、裏。もともとの暗渠の「裏側感」をこれでもかと増幅させている点に注目。
さらに、その鉄パイプの組み上げ構造がどこか鉄塔(好物)を思わせるところが、
意外性だけでなく好感度、そして期待度までもぐっと引き上げてくれています。
私はこれからこの鉄の棒の下を屈んだり、棒の上を跨いだりして暗渠に分け入っていくのだな、
などと考えるだけでもわくわくしてしまうじゃあないですか。
まさに、幾重もの要素が絡み合って、
このあとのアドベンチュアルな暗渠体験への期待感マックスぅ!とアゲさせてくれる
最高級の「出会い」がここにあります。


もう一例行ってみましょう。こちら。
IMG_2196
神田川の支流、通称和泉川の暗渠です。
よくある車止めがある、よくある暗渠の風景です。
錆びた車止めと何の変哲もないアスファルトが、じわんと夜の空気に馴染んでいます。
意外性もない。何か起こりそうな期待さえない。どこかで見たことのあるような暗渠。
これも、よい。
まさに私の身近に溶け込んでいる、私の体の一部のような暗渠。
もしかしたら私が心に抱えている暗渠。
先ほどの例と対極にある味わいが、この「出会い」にはあります。

最後は、「額縁」と書いたものについて触れておきます。
その一つの例は、こんな感じかなあ。(←じぶんでもまだよくわかってない)
IMG_7821
あ、雪の有無はあまり関係がありません。
たまたま大雪の翌日にあった、恋ヶ窪の暗渠。
よく暗渠にかかっている、立ち入りを阻む金網。
期せずして、その金網に暗渠の姿がすっぽり入り、まるで暗渠風景を切り取る額縁のようです。
いわゆる「額縁効果」が施されており、風景としての暗渠が強調されています。
額縁は、このような金網だけでなく、
他の素材のゲートのようなものであったり(それが朽ちてたりしてたらすごいいいだろうなあ)、
入り口を囲む植物だったりするかもしれません。
暗渠とのファーストコンタクトを空間的に演出する何か、があると、
「出会い」は一層印象的になるはずです。


まずはこんな観点で、暗渠との「出会い」を味わってみましょう。
次回はフォーカス「2 見渡し」を解説します(いつになるかわかんないけど)。
ごきげんよう。




大人の「宝探し」。『散歩の達人7月号』

‪【お知らせ】
本日発売の『散歩の達人』7月号は中野・高円寺・阿佐ヶ谷特集。
「中野〜阿佐ヶ谷 大人の『宝探し』ツアー【入門編】」として、
暗渠マニアックス吉村髙山が3ページの記事を書かせていただきました。

IMG_0205

はじめのページだけちらっと。
タイトルだけ見ると暗渠記事じゃないみたいですよ、ねえ。
もちろんあの暗渠のことを書いています!
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…自分では、コーネリアスの1stアルバム『THE FIRST QUESTION AWARD』ってノリで書きました!

予約スタート、横浜の暗渠と酒場と遊郭のトークショー!

お待たせしました、受付開始です!!
こちらでずいぶん前から告知してた、『はま太郎』の星羊社さんらとの夢の横浜コラボイベント

~暗渠のそばに歴史あり。暗渠のそばに酒場あり。はま太郎・猫綱・暗渠マニアックスとめぐる…~
はじめての横浜暗渠散歩
  • 日時:2018年7月21日(土曜) 18:30(open)/19:00(start)
  • 場所:試聴室その3 横浜市中区長者町9丁目159-2 階
  • チャージ:予約…2000円(1ドリンク付)/当日…2500円(1ドリンク付)
  • 定員:約50名を予定
のご予約受付の準備が整いました!詳細はこちらの星羊社さんHPから!
このね、会場の周辺の雰囲気も、会場の「試聴室その3」さんも、
自由でカオスでいいかんじなんですよ!
気軽に飲みにきてくださいねー。
写真は下見の時の「試聴室その3」。
カウンターもいいでしょ?
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お待ちしてます!




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