毎日暗活!暗渠ハンター (旧『東京Peeling!』)

『暗渠マニアック!』著者・中級暗渠ハンター(自称)髙山の書きなぐりメモブログ。中級とは上下の概念でなくどっちつかずの曖昧な(あやしい・胡散臭い)もの、というニュアンスでご理解ください。トークや展示などの告知もここでしていきます。以前まで『東京Peeling!』というタイトルで綴ってましたが容量限界に伴ってこちらに移動。

暗パラ裏話 「ジョアンと暗渠」とはなんのつもりなのか。

暗渠パラダイス!』の第8章は、「人物と暗渠」です。
ここで私は、「ジョアン・ジルベルトで味わう水窪川暗渠」を書きました。
「JOAO法」という暗渠鑑賞フレームワークを作り、
それでみんな大好き水窪川を改めて味わってみよう、というものです。

このアイデアを初めて世に出したのは、2017年にやったトーク&音楽イベント
暗渠×ブラジル 桃園川と音楽を愉しむ夕べ
の時でした。
もともと「暗渠×ブラジル」の組み合わせで何かできないかな、
と思ってたんですが、
西荻窪のブラジル料理屋さんコポ・ド・ヂーアで出会ったミュージシャンの
西村さん・浅川ヒロキーニョさんたちと話が弾んで、
なら音楽もコンテンツに入れようよ、
そんじゃ桃園川のモモガルテンさんでやろうかってかんじでイベントが組みあがったような。

スライドで何を言おうか、結構考えました。
結局「ブラジル大使館は暗渠に囲まれている」話をマクラにして、
都内の「ブラジルを感じる暗渠」を紹介し、
メインコンテンツでこの「JOAO法で味わう水窪川」をもってきたわけです。
こちら報告のブログ

スライド作ってるときは面白かったなあ。
JOAO法を思いついた時も我ながら震えましたが、
それを水窪川に当てはめた決定打は「叙庵」ですからね。

ストビューで水源地を物色していたときに店のファサード見て、飛び上がりました。
(2019年にはもうちょっと落ち着いた外観に改装されています)
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実際にJOAO法を当てはめてきたときの不思議な符合もすごかったです。
15歳時に現れる池。
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バスルーム時代の荒涼感。
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ボサノバ発売時期の区境。
特に、ミウシャと結婚の歳に目の前に現れたあの物件を見たときには、
もう頭がくらくらしました。
そうして作ってお話したのがこのイベントでした。


『暗渠パラダイス!』にもこの話はどうしても入れたくて、「人物と暗渠」という章を設けました。
私はジョアンが大好きだったし、
たぶんジョアンは暗渠を知ったら好きになる、という謎の確認もあったのです。
すなわち、ジョアンが好きな人もきっと暗渠と通じるものがあるんではないか、という確信も。


そして、以前のトーク用スライドのエッセンスを使って
テキストに再構成して、データを整え
改めて現場取材をして写真を撮り直し
書き上げたのが2019年の5月です。

ところが。2019年7月6日に訃報が世界を駆け巡ります。
ああ…。いつか来る日ではあったけど、この原稿が世に出る前に。
日本が好きな、禅が好きなジョアン。
きっと暗渠の侘び寂びもわかってくれるような気がしていました。
「おおきくなったらだいとうりょうになりたいです」
くらいの程度に見果てぬ無邪気な夢ですが、
ジョアンと暗渠のことを話してみたかった。
(暗渠と禅の関係については第7章でも触れました)
原稿では、「ジョアンの寿命100歳」と仮定してJOAO法を使いました。
実際ジョアンは88歳で鬼籍に入ったわけですが、
あえて原稿では100歳設定のままで行くことにしました。

とても個人的なことですが、この機会に書かせてください。
ジョアンの生まれ年は1931(昭和6)年。
これ、私の父と同じ歳なんです。
そしてそんな父も、ジョアンと同じ2019年、秋に亡くなりました。
あとがきには書かなかったけど、『暗渠パラダイス!』を、
父とジョアンに捧げます。

そうそう、
生前のジョアンとはおそらく日本人で一番親しく、
ジョアン来日コンサートの立役者である、尊敬する宮田茂樹さんにも
私から献本させていただきました。
ジョアンをこんなふうに取り上げてしまって、
もしかしたらご不快に感じられるかもしれないな、どうしようかなとかなり迷いましたが、
えーい思い切ってお送りしてしまおう!
とけっこう勇気が要った献本であったことここに記録してきます。
「髙山さんの暗渠ポストはいつも読んでいますよ」とおっしゃってくださりながら
受けとってくださった宮田さん、改めて感謝申し上げます。









暗パラ裏話 馬と暗渠と羅漢寺川のこと。

ダ・ヴィンチニュース」の編集さんとライターさんを、目黒川の支流・羅漢寺川にご案内し、
記事にしていただきました。
まるで異世界! 東京は『暗渠パラダイス!』――高山さん、吉村さん、「暗渠」ってなんですか?【目黒と品川の境目を行く暗渠散歩】
ライターさんは成田全さん。
5年前『暗渠マニアック!』を出したときにすぐに書評を記事にしてくださった奇特な方(笑)で、
ほかにもたくさんいい記事を書いてらっしゃって、
そのまじめで丁寧なお仕事ぶり(特に有名人の対談とか読むと、相手へ敬意とかち密な準備とか鋭い質問とかよくわかります)から
「いつかお会いしてみたい」とずっと思っていた人なのであります。
会ってみるとやはり想像通りの方でした。

さてこの取材、
「どこかおすすめの暗渠を一緒に歩きながら、今回の本のことなどお話する」
という内容。
悩んで結局この羅漢寺川にしたのですが、
あちこちに書いている私のフェイバリット暗渠の一つで、
しかも『暗渠パラダイス!』第6章 馬と暗渠 では
目黒競馬場を貫く羅漢寺川の支流・入谷川をとりあげている、
という理由からここに決めました。

『暗渠パラダイス!』第6章 馬と暗渠 では、
吉村は「暗渠と競馬場、5次元からの読み解き」を書いていますが、
私は「Hor水路(馬・Horseと関連の深い水路)」について書いています。
実はこの論(っていうほどのものじゃないですか)の元になったのは、
2019年の3月にやった「暗渠と競馬めったくたトーク」で、
ここでご披露した高山トークの内容をベースに書き上げました。
なので、あの時会場にいらした方は、あ!と思われたかと。
第1稿は、トークイベントの流れさながらに書いてみたのですが、
どうもこれでは「イベントの内輪話」になっちゃって読み手オリエンテッドじゃないね、
というかんじになっちゃったので、要素は活かしつつ
大幅に組み立てを変えてこのようになりました。

そして最終稿では、諸星大二郎先生の『暗黒神話』から入ることに。 
ここはぜひ本物の『暗黒神話』の1カットを使いたい、と
編集者さんを通じて諸星大二郎先生じきじきに承諾を頂いたものでございます。
(つまり本文中のあの暗渠は諸星先生公認、ともいえるのか…!)

話は戻って取材当日。
羅漢寺川を途中まで辿ったところで、
私と吉村にとっては奈落の底に落とされるような光景を見ることになるのです。
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暗渠界の侘び寂びの権化ともいえるような
羅漢寺川独特の暗渠光景が壊され、真新しい道路に生まれ変わろうとしている…。
まさにその時が来て、それに立ち会うことになってしまったのでした。
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この間の、胸の詰まり具合を想像してみてください…。

あああ。
いつかこうなると覚悟はしていたけど。
住民にとっていい方向に向かうのなら受け入れなければならないけど。
すっかり変わるまえに見納めに来られたのはとってもよかったんだけど。
せめて『暗渠パラダイス!』P17 に在りし日の姿を載せられてよかったんだけど。
…その先は言葉もありません。


取材のおかげで、行くべき時に行けたな、とは思っています。

というわけで、成田全さんの記事とともに、
『暗渠パラダイス!』本文もどうぞごゆっくり、お愉しみください。




暗パラ裏話 ズッコケ三人組と板橋の暗渠

3月13日の日刊ゲンダイ『北上次郎のこれが面白極上本だ!』にて、
暗渠パラダイス!』の書評を頂きました。どうもありがとうございました。
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北上さんがここで触れてくださったのは、
『暗渠パラダイス!』での
[コラム3] キャラが際立つ板橋三大暗渠(東京都板橋区)
の部分。
板橋三大暗渠については、『板橋マニア』でも触れたのですが、
実はこの『板橋マニア』用に書いたときのボツ原稿がこのコラムのベースになっているのであります。
隣全然個性の違う三つの暗渠が仲良く隣り合っているのがおもしろくって、
「暗渠三兄弟」という着想で、長男・次男・末っ子として3つの暗渠を紹介する、
という設定で『板橋マニア』の初稿を書いたのでありました。
しかし、(たくさんの著者が分担して書く本なので)たぶん周りのトーンと合わなかったんでしょうね。
編集担当の方がしばらく原稿をスルーされていたので、
なんとなく気まずくなって「まじめに」書き直したのが
今の『板橋マニア』に載せている「板橋三大暗渠」に関する記述です。

そして数年。今回ようやく、
好きなように書ける自著本ではじめの着想をご披露することができました。
結局「暗渠三兄弟」から「ズッコケ三人組」に変わりはしたものの、
「3つのバラバラな個性が仲良く並んでさらに魅力を高めあっている」
という、捉え方は当初のまま。

それでも最後に悩んだのはモチーフにした『ズッコケ三人組』がどこまで知られているか、
でした。
いろんな人に『ズッコケ三人組』って知ってる?と声をかけてみたのですが、
一定以上のお歳の方、もしくは小さいころから図書館とか本屋さん大好きな方では
相当に認知度がありましたが、
「知らない人は全く知らない・ナニソレナンノハナシ」状態なのだなあ、
ということ。
でもまあ、シリーズで長期にわたって50冊も出てる本だし、
ある程度社会的認知はあるのだ、と思うことにしてこのままGO、
だったのであります。

『ズッコケ三人組』。みなさんは、ご存知でした?




加藤シゲアキさんと暗渠ハンター

2020.3.10追記 web版でも読めるようになりました!吉村さんカレー記事も。

本日発売週刊『AERA』。ん…暗渠?!
暗渠マニアックスが4ページの記事を書かせていただいております!
渋谷は経済的にも土木的にもおもしろいんだけど暗渠的にもすごいんだよ、と、
私が学生時代住んでいた田中荘の思い出とともに書いており、
吉村の暗渠カレー渋谷編も有名作家の作品もコラムでご紹介。
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‪加藤シゲアキさんの表紙すてきー!
大事にするー!!
などとお喜びのファンの方にも
もれなく暗渠訴求できる仕掛けになっています。
是非この機会に。
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概要はこちら

2/27更新 一覧『暗渠パラダイス!』発売記念プロモーション

『暗渠パラダイス!』発売に伴うプロモーションの準備が8割方整いましたので、いったんここで催しを整理しますね。

■トークイベント
●2月24日(祝)@代官山蔦屋19:00~21:00ころ 
「縄文から令和。遺跡と川跡からみつける「あたらしい」代官山」
 ~『暗渠パラダイス!』出版記念 街を見る目が変わるトーク
詳報とお申し込みはこちらから。
※2/22追記 
代官山蔦屋さんでの2/24発売記念トーク、Web受付は配送の関係で締め切りましたが、お電話や当日含む店頭購入は引き続き可能です。また、会場ではこのようにコロナ対策をしていただいております。https://store.tsite.jp/daikanyama/news/shop/13049-1611070219.html 
daikann

【感染防止の観点から延期となりました】2/27更新
●2月29日(土)@誠品生活日本橋 15:00~16:00
「暗渠でひもとく台湾の魅力」
 ~『暗渠パラダイス!』発売記念トーク

詳報とお申し込みはこちらから。
おかげさまでこちら、予約受付ぶんは満席となったようです。
当日立ち見となる可能性が高いですが、それでもよろしければぜひ、予約なしでもお待ちしております。
seihinn

【感染防止の観点から延期となりました】2/27更新

●320日(祝・金)@たまプラーザテラス 13:0015:00

『暗渠パラダイス!』発売記念トークイベント

~暗渠でみつけよう!横浜・たまプラーザの新しい魅力

新たな『暗渠パラダイス!』発売記念トークのお知らせが情報解禁となりました。

場所はなんと、田園都市線のたまプラーザ、超駅前のたまプラーザテラスでございますのよ、奥様!

そんな場所にゲストとして、あのあの『はま太郎』の星羊社さんをお呼びしますのよ!
さてさて我々トーク陣とどんな化学反応が起こることやら、
ぜひ現場を確かめに来てください!きらきらした街・たまプラーザでお待ちしております!

詳報はこちらから



■書店さまのご協力による特典付き販売

●『特製暗渠パラダイス!』しおり付き販売(先着・数に限りがあります)
平井の本棚さん(江戸川区平井)
往来堂書店さん(文京区千駄木)
本屋 Titleさん(杉並区桃井)
文禄堂AYUMIBOOKS高円寺店さん(杉並区高円寺北)
文禄堂荻窪店さん(杉並区荻窪)
あゆみブックス杉並店さん(杉並区梅里)

●『特製ニャン渠パラダイス!』しおり付き販売(先着・数に限りがあります)
ひるねこBOOKS さん(台東区谷中)
Cat's Meow Books さん(世田谷区若林)
図1

●暗渠マニアックスと地元の暗渠をめぐるツアー付き販売(先着・数に限りがあります)
【感染防止の観点から延期となりました】3/27更新
ポルベニール・ブックストアさん(鎌倉市大船)…ツアー実施は3/29→延期・日程は未定です。

くまざわ書店 柏高島屋ステーションモール店さん(柏市末広町)…ツアー実施は4/11
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3/27現在、以上です。
その他催しも調整中、決まり次第追記してまいりますー!

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