おかげさまで、先日『暗渠×ブラジル 桃園川と音楽を愉しむ夕べ』が無事終了いたしました。
おいでくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
当日は、リンクの演目のほか、吉村のたくらみによって
・「ドブ」ラジーニャ (ブラジルの煮込み料理 西荻窪コッポ・ド・ヂーアさんから搬入)
・カサーシャ (ブラジルの焼酎)
・ショーロ (実は「松露」という芋焼酎)
の特別メニューもラインナップ。
音楽隊の選曲は
「桃園川にはじまり神田川、隅田川から海に出て、ブラジル・リオまでつながる」という泣かせる選曲ストーリー。
さすがです。
これに先立って吉村が披露したのは、
新作・桃園川深掘りストーリー。まだこんなにあったのか!という桃園川話。
*
そして高山は、
「ブラジルを感じる東京の暗渠」というタイトルで、
ブラジルに絡んだいくつかの東京の暗渠をご紹介。
そこで最も時間を割いたのは、
「ボサノバを作った男 ジョアン・ジルベルトと東京の暗渠」でした。
ここでは、いくつかの理由から都内のある暗渠を「ジョアン川」と見立て、
「流路経年鑑賞法」
という新たな暗渠の愉しみ方をご提案しました。
「流路経年鑑賞法」とは…。
まずある人の人生年表(ここではジョアン・ジルベルト)を用意します。
ジョアンはまだご存命のため、仮に100歳まで生きる、と仮定しました。
いっぽうで、鑑賞の対象となる暗渠の流路の距離を把握しておきます。
はじまり(水源)からおわり(合流地点)まで、たとえば10㎞あるとすれば、
それを100(歳)で割って、
「1㎞が10歳」というスケールを当てはめます。
すると、1歳が100mとなり、
例えば2.2㎞地点は22歳時点、とか、72歳であれば7.2㎞地点、
という具合に、水源からの距離と年齢を対応させることができます。
この準備を経て、
暗渠を下りながら、
暗渠を下りながら、
その人の人生になぞらえて風景を見立て・解釈していく、
というもの。
というもの。
実際にやってみたら、これがものすごくおもしろかったのです。
今回は、水窪川(3.5㎞)をジョアンの人生になぞらえて辿ってみたものをご紹介しました。
なので、川下りの途中途中でこんな話をすることになるのです。
初の試みだったのでちょっと準備が大変でしたが、
この鑑賞法はとても奥が深い!
この鑑賞法はとても奥が深い!
今後はもっといろいろなパターンを開発していきたいと思います。