さてこの本『ふしぎな県境』(中公新書)。
著者は、かつてカルカル『境界集会~県境 区界 暗渠界 大集会』でご一緒させていただいたことがある西村まさゆきさん。デイリーポータルZでも有名な方ですね。
この本は、県境趣味というエキセントリック(褒め言葉)な内容を扱う本ですが、
おもしろそうな県境を見つけてはそこに辿りつき、そしてそこで何が起こったか、どんな人と会ったか、昔はどうだったのかが楽しく書かれた県境旅行記、だと思いました。
それはなんでもない場所が「観光地」になるプロセスであり、
その意味では「新たな観光地誕生の記録の書」ともいえます。
また西村さんの筆運びも巧いんだよなあ。
暗渠も境界も、立派な観光資源。
知ると、いつもの街が違って見えます。
おもしろかった!