毎日暗活!暗渠ハンター(旧『東京Peeling!』)

『暗渠マニアック!』著者・中級暗渠ハンター(自称)髙山の書きなぐりメモブログ。中級とは上下の概念でなくどっちつかずの曖昧な(あやしい・胡散臭い)もの、というニュアンスでご理解ください。

3000 異形地点・工場からピーリング

廃線ハンター 真夏のある日、ブラジルに行ってきた。日帰りで。のお話。

去年の夏の話を今更するのも何なんですが…。
ブラジルに行ってきた話をちょっとだけ書こうと思います。
電車、東武伊勢崎線を使って行ってきたんです。
ええ、群馬県の大泉町っていうところが、事実上ブラジルタウンになっていて、そこに行ってきたよという話なんですけどね。



そこまでは、都心から2時間くらい。
東武伊勢崎線で館林まで行って、そんで東武小泉線っていうローカル線に乗り換え終点の西小泉というところで降りる。
そこがもうブラジルなわけです。
ブラジルと言えばかねてからの私の「一度は行ってみたい国」ナンバーワン外国。大好きなジョアン・ジルベルトの国ですし、ミーハーですがイパネマでビール飲みつつサンバやショーロなど聴いてみたかったわけです。
そこで。群馬のブラジルとはいえ、ブラジルっぽさをより味わうため、よりによって真夏の、最高気温を記録した猛暑の日に行ってきました。



さて、この西小泉という駅は大泉町というところにあります。
暗渠好きとしては、その名前も気になりますよね。
大泉に小泉。もしかしたらでかいの小さいのの泉だらけの町だったりして!?
しかしそういうわけでもありませんでした。
大泉という町名は、その昔(1957年)小泉町と大川村が合併してつけられた名前だとのこと。まあ小さい泉ならあるのかなw?



この町は、人口4万人くらい、2009年時点での町内外国人比率が15.7%で全国一位です。(wikiより転記)
戦前はここに中島飛行機(!)の工場があって、そこが戦後は三洋電気や富士重工の工場となり、1990年に入国管理法が改正されたのを機に人手不足解消のためブラジル、ペルーなどの日系人を積極的に町が誘致した結果だそうです。
ブラジルサンパウロ州のグアラチンゲター、というところと姉妹都市関係も結んでいる、本格ストロングタイプのブラジルタウンでもあります。



街中はクルマ社会ですね、一時間に1本か2本しか電車がないので、
ちょっと現地に行くにも難儀します。ほんとのブラジルほどじゃないけど。
これが西小泉に掲出されてる時刻表。
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でも朝の5時台に3本あるって凄いw



もう駅前からしてすでにブラジルです。
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この看板、当日写メ付きで「ブラジル着いた」ってツイートしたら、騙されてくださった方も数名。(ごめんなさい、その節はご迷惑をおかけしましたw)



でももうほんと駅前からかなりのブラジル。
駅前の宮城商店。
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ここの自販機だってもうブラジル仕様です。
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この夏最高気温を記録した街中をへふへふ言いながら歩き、こんな商業施設に着きました。
ブラジリアンプラザ。
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実はここの2階にフードコートがあって、ここをめざしてきたわけなんです。
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バイキング形式で、ブラジルの日常食がたーんと食べられます。
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ちょっと盛り過ぎw?でもおかわりしてきましたww
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当然冷たいビールとともに。
ビールもブラジルめしもめくるめくような美味さでした。
たしか1000円。お得すぎます。





このフロアにはブラジルな雑貨屋さんも入ってるんですが
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なぜかフロアぜんたいは閑散とした不思議な雰囲気。
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実はここ改装中で、なんか夜営業するダンスフロアになるみたいですね。
満腹したあとは再び灼熱のブラジルの街に出ます。
ちょっと距離は離れているんですが、大泉にはこんなブラジルショップが何軒もあるのでハシゴ。
なんか全然いつもの暗渠っぽくならないんで、無理やり途中で出会った「橋跡(?)」など載せておきましょう。
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なんかビル跡地みたいなとこに生えてる雑草がとても芸術的だったのでつい撮った一枚。
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街中の看板も日本&ブラジル。
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こんな日本の田舎っぽい風景さえどっか異国風に見えてきます。
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こちらは、TAKARAという店とキオスケ・ジブラジルという店が隣り合った「商業集積地」。
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どちらもブラジルのスーパーみたいで楽しいです。
外国のスーパーって楽しいですもんね。
フードコートもありますよ!TAKARAではブラジリアンプラザと同じようなバイキングプレートあり!
こんどはこっちでも食べてみたい!
店の裏側は、たぶん従業員食堂になってます。屋外だけど。
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ブラジルも堪能しましたが、やっぱり暗渠や側溝も気になります。
道路を横切るまっすぐな側溝。
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なんか不思議に蛇行(ちがうだろ)する側溝。
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しっかし、おなかいっぱいなのと、何より暑いというより熱いのとでもうへとへとでしたw
マジ暑かった。
家に帰って食べようとテイクアウトしたコシーニャ(ブラジル風コロッケ)も、
歩いているうちに傷んじゃうくらい。





お、ここは川跡っぽい!しかも緑道になってる!
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いずみ緑道、というこの緑道。駅からまっすぐ続いています。
これ、駅方面。
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幅広の道がまっすぐ続いています。
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なんか水っぽい設備もあるし。
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暑くて干からびてるけどw



川跡かもと思いましたが、これは実は西小泉駅から付近の工場に続く引き込み線の跡でした。
廃線です。
Wikiによると、昭和初期にこの一帯の工業製品を輸送するための軍需鉄道、だったそうです。
そうかー。川跡ではなかったですが、これはこれで萌えます。
廃線・貨物線も普段見えないレイヤーのひとつですからね。



というわけで今日は、暗渠含有率が少ないブラジルのお話でした。







より大きな地図で 館林の水路 を表示


工場萌え 「ワンダーJAPAN」さんに感謝!工場夜景バスツアー

今日は暗渠ではないネタを。
先月、川崎市観光課がやっている「川崎工場夜景バスツアー」にいってきました。



実は、みなさんよくご存知?の雑誌『ワンダーJAPAN』読者プレゼントに
軽い気持ちで応募してみたら、当せんしちゃったんです。
・・・改めまして、『ワンダーJAPAN』さん、このたびはどうもありがとうございました!



平日の仕事帰り。
18時半に川崎駅付近に集合して貸切バスに乗り込み、
概ね3時間京浜工業地帯を廻る、というもの。
そりゃもう川崎の工場といったら私の大好きな化学工場プラントがたくさんあり、
フレアスタック(工場の煙突から炎があがる、アレ)もたくさん見れて
しかも複雑な構造物の各所に点る銀河系みたいにまばゆいばかりのイルミが満載、
の工場萌えのみなさんにとっては聖地ともいうべきところです。



行く前は、
きっと客層もマニアックな人ばかりなんだろうなあと想像していたのですが、
(実際2年ほど前に行った京浜工業地帯クルーズには
見るからに工場萌えの方々ばっかしだった)
出発時間ギリギリにバスに乗り込んでみるとなんとなんと・・・。
バスはほぼ満席。しかしその8割方は「クラブツーリズム
常連さんみたいなおばさま観光客ばっかりでした。
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実際、このツアーの募集には大手旅行会社が代理店となっているので、
おそらくはそのルートの告知のせいで
このような「観光客」の方が多かったのでしょう。
まあ数を稼ぐには正しい告知手法だったと評価せざるを得ませんねw



その他は、「自分の市でも工場を観光資源化できないか」と視察に来たある市役所の職員さん、20代と50代の母子、それにカップルが数組・・・。
これには驚きましたねー。
・工場夜景趣味が、普通の夜景趣味のなかの一つというポジションを獲得しはじめている。
・時間があってお金もあるオバハンの触手がいろんな娯楽に伸びている。
・川崎市の「工場観光資源化」が着々と実を結んでいる。しかもこれまでマニアにしか通じなかった吸引力が一般にまで拡大している。

などなど変わりつつある消費トレンドを目の当たりにするという瞬間でした。
マジで目を疑いました。
おまけにマスコミの取材も2件ほど入っていて。
工場萌えもここまで認められてきたかと思うと感激もヒトシオです。



おおまかなコースは、川崎駅を出発して
①東扇島 川崎マリエン(まあ埋立地の突端にある展望ビルです)
②千鳥町 日本触媒工場横
③千鳥町 臨港倉庫の屋上
④東扇島 東公園
⑤浮島 高速道路

で川崎駅に帰る、というかんじ。
実はだいたいここいらへんはこのときに夜中自転車で行ってきたところではあるのですが・・・。



まあ普段単独では入れない③なんかは、もう貴重な体験なわけです。
っつわけで、仕事帰りなのでおなかも減ったから
Mクドナルドで買ったつまみとワンカップ焼酎(ビールだとすぐトイレに行きたくなりそうなのでw)
を買いこんでバスツアースタート!



まずは①の川崎マリエンです。
海がすぐそこなので、マリンのエントランスだからマリエン。
っふふ。なんだか自治体運営ならではのネーミングw
ここの最上階展望台(13階だったっけな・・・)で20分か30分の自由行動です。
しかしここは、確かに夜景好きにとってはいいスポットかもしれませんが、
工場萌えにとっては全然萌えん・・・。遠いんですよ、工場群が・・・。
3倍ズームにしてやっとこんなかんじ。
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ささ、つぎつぎ!



で、②の千鳥町まで移動して日本触媒を眺めます。
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次いで③。
ここは、このツアーならではの特別侵入エリア。
かなり期待できますね。
バスを降りて倉庫建物に入り、屋上まで上がるのですが、
ツアーガイドさん(川崎市観光課の、うら若い女性の方でした)からは事前に
「ゼッタイバスから建物に入るまでは写真を撮らないでください」
と何度も注意を受けていました。
これ、もしものテロ対策、らしいです。



当然この施設は観光目的でなくバリバリの現役実用倉庫ですから、
こんな通路を通って階段を登っていくわけです。
オバサン主体の観光バスツアーの一団がw
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で、屋上からの眺めは・・・・。
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ここは結構いい!
対岸にあるのは水江町という島なのですが、
ここには私の憧れの工場、東亜石油がそびえたっているのです!!!
かつてこの夜景を求めてここ千鳥町をうろうろした時は、
こんなによく見えなかった・・・。
さすが、遮蔽するものもなく見通しがいい!!!
もう無駄に何枚も写真撮りまくってしましましたw
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ふと足元を見ると、
この倉庫への引き込み線もなかなかいい眺め!
オレンジ色の照明がなんてロマンチック!!
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④の公園からは、対岸の浮島の工場を眺めます。
正面の東燃ゼネラル、エネオスの工場稼働状態がいまいちで、
おまりきれいな夜景が見えませんでしたので、
ここは割愛。
あ、一枚だけ、
対岸に見えるフレアスタック
(煙突で不要なガスを燃やし排気を浄化するやつ)をどうぞ。
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工場よりもむしろ、運河からぴょんぴょん跳ねる大きなスズキが
気になりました。釣ってみてーwww!



最後のクライマックスは、浮島をアクアライン入り口から大師方面へと
高速道路を走るパートです。
ここまでの行程は、③の倉庫屋上以外はすでに行ったことがあったし、
「なんかいわゆるビギナー向けのツアー?」
なーんてちょっとナメてましたw
また当然浮島の工場は廻ったことがありますので、
正直あまり期待していませんでした。



しかしこれはすごかった!!!!!
高速道路ですから、バスは高架を通るんですよ。
この高いところから眺める工場の夜景はかなりすごい!!!
おまけにバスで移動しているから、
おびただしい化学工場の夜景が前から後ろへと
たくさんの流れ星のように次から次へと過ぎ去っていく・・・。
たとえ「あらー」という感嘆詞がやたら多い
たくさんのオバサンたちに囲まれていても、
それはそれは幻想的な景色を味わえるのです!



ちょっと前に、缶コーヒー「BOSS」のCMにあったでしょう、
あれがそのまんま見えるんですよ!!!!
コーフンしてたから全然うまく写真撮れてないけど;;;
これじゃ全然わからんねww
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これは期待値をはるかに上回るパフォーマンスでした!!!
これだけでも来た甲斐あった!
「ワンダーjJAPAN」さん、改めてどうもありがとうございました!!!!



行程とか、ガイドさんの解説とか
「工場萌え」的にはちょっと食いたらないところもありましたが、
でもこれは参加できてよかったです!



でもですねー、
できれば、参加しているほかの方に、
・なんでこのツアーに参加したのか?
・いちばんどこが気にいったか?
・それはなんでか?
・そこの景色を見たとき、どんな気持ちになったか?
・参加して、払ったお金ぶんの価値はあったと思うか?

とかとか、じっくりマーケティングリサーチしてみたい!
そんな職業的欲望にも駆られましたw。



工場夜景も、いろんな人のいろんな楽しみ方に対応して、
その価値も多様化してるんだなーと
思った夜でした。



ご参考地図です。





より大きな地図で 工場夜景バスツアー を表示


暗渠ハンター 蘇我のJFE第五高炉と暗渠たち④これは暗渠かはたまた・・・



というわけで、日も傾きかけたころ、再び蘇我駅西口を出て
前回の「線路の下をくぐってくる流れ」がないものかと探索に出かけます。



だいたこのへんかなあ・・・なんてあたりに怪しく湾曲する道路発見。
この道路を少し歩いてみて振り返ったのがこのショット。



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まず左側に線路が見えますね。
これが外房線と内房線で、少し先に蘇我駅があります。つまり背後が千葉東京方面。
そして真ん中が怪しい道路。
右側に低い金網柵が見えますが、この金網柵のさらに右側は普通の片側一車線くらいの幅の道路です。
この真ん中の道路はこのように柵のこっち側で、ずらーっと縦列駐車の枠がある、
まあ「湾曲してずーっと続いている細長ーい駐車場」になているというわけ。
見た瞬間、「暗渠じゃね?」と思いました。



こんな風に、ずーっと先まで続いているわけですよ、
そりゃもう暗渠ファンがみたらゼッタイ「!」と思われると思います。
一定の幅で、囲われた道で、ゆるいカーブを描いて続いている道・・・。
私も昔の川跡を埋めて道路(駐車場)として使っているところ、かと思って小躍りしました。



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この道には、支流のような用水跡(と思しきもの)もいくつかみられます。



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どんどん進んでいくと、こんな風に道路が横切っていたりして。
ここが昔橋だったところか?
・・・しかし欄干どころか橋跡のようなものは見当たりません・・・。
しかし一端暗渠だと思うと、もう自分を疑うことさえしなくなるようで・・・www



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この地点から後ろを振り返ってみましょう。
ほら。川跡っぽいでしょう?



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実はこの付近に2軒ほど本格的手作りっぽいキムチやさんがありました。
おおー、なんか美味そう!帰りに寄ってキムチ買って行こうっと♪



どんどん進むと、広大なJFEスチールの敷地にぶち当たります。
そしてさらにその向こうは海になります。
ここでこの道はおしまい。
JFEの敷地に川が流れ込んでいた、 ということか・・・?
さすが憧れのJFE、川さえ飲み込んでおられたかw?



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川が続いていたかと思われる部分を覗くことができる道が横に繋がっているので、
もう少し追いかけてみます。
おー、あの真ん中の茂みの右側、ちょっとくぼんでるから
あそこに川があったのかなーなんてピュアな気持ちで想像。



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さらに海側を眺めると、JFE工場かの煙突や給水塔、フレアスタック(排気口の出口から立つ炎)など
心躍らせるアイテムが見えます。



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夕日に映えてすごくいい景色。
なぜか映画「パラダイス・カフェ」のテーマソングが頭に流れてきましたw



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これはフレアスタックのアップ。



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よくこのような炎を見ると、
「CO2をムダに排出してけしからん」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
これは排出するガスを炎のチカラで化学変化させ安全な状態で大気中に放すしかけのひとつです
どうかけしからんと思わず、「おお、がんばってもやしとるわ」とやさしい目でご覧いただけるとありがたく存じます。





さーて「川跡」を戻って、キムチ買って船橋の大衆酒場に向かおうっと!
というわけで帰り道。



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光山商店、という「川沿い」のお店でキムチを買っていきます。
超自家製のおいしそうなキムチと、キムチ味の鱈(辛子明太・・・辛子明太「子」ではない)をゲット。



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もうここで半世紀お店を構えている、というおばさんに、
帰りしな「そういえば、この横の道は昔川だったんではないでしょうか?」
と尋ねてみました。



・・・すると、衝撃の事実が発覚!!!!!!!!!!



「いーやー、これはちょっと前まで線路だったのよう」



orz 川跡ではなかったんです・・・・・・・・。



聞けば、ここはJRの線路と昔の川崎製鉄の工場を結ぶ引込み線。
貨物列車ががたんごとん言いながら通っていた、
廃線の跡だったのです・・・。 軽く絶句。
うひゃーもうてっきり川跡だと思って疑いませんでしたよー。
そういやこの幅も両側の囲いもこのカーブも納得がいきます。
なんてアホなんでしょう自分。



しかし廃線や貨物線も最近めきめきと好きになっているので、
これはこれですっごく嬉しいんですがw



帰り道は、きたときと違って「廃線・・貨物線・・・引込み線・・・・鉄道・・・・」
と心の中で念仏を唱えるように歩きましたw



はい、そんな目で見た、内房線・外房線と合流する地点風景を改めてどうぞ。



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と、こんな具合にたくさんの思わぬ収穫を手にした私は
蘇我駅を発ち、無事に船橋駅前の大衆酒場、「一平」にたどり着きました。



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鰻の寝床のような、コの字型カウンターだけのいい風情のお店です。
やっぱいつ来ても安くてうまい!



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さくっと喉を潤して、これまた満足。
買ってきたキムチの匂いを気にしながら横須賀線に乗って都心へと向かう、充実の一日でした。



行程は①での地図をご参照ください。




暗渠ハンター 蘇我のJFE第五高炉と暗渠たち③冠水注意かよw蘇我駅東口

蘇我駅の南を流れる名無しの川はは、JR線のぶつかるところで上流が暗渠になります。
暗渠上から下流を眺めたところ。



ここまで鯔の子の群が遡上してきています。
写真手前の川面の波紋は、もしかしたらこの群が描いたものかもしれません。



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下流から暗渠部分を見たものがこちら。
暗渠はまっすぐ線路に向かっています。
(写真がありませんが、実は左斜め前からくるもう一つの暗渠もここで合流し、水路のYは字路を作っています)







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線路にかかる陸橋を越えてまっすぐな暗渠をたどってみます。



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うーん。方向としては間違いないのですが、
このあと地上の痕跡は途絶えてしまします。



あきらめて、蘇我駅の東口(工場詣の反対側)に向かいます。
もうかえろっかな、と。
実は船橋の駅前にいい大衆酒場があって、帰りはそこに寄ろうと計画していました。
そこがもう開店している時間だし。



なんて考えて駅前ロータリーに着きましたが、そこに掲げられていた看板がこちら。



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えー。駅前ロータリーが冠水しちゃう可能性あんのかーw



・・・と笑っている場合ではない。
つまりどこかで水路に繋がっているはずではないか!
駅前に地図を見つけて、じっと観察。
あ、よく見りゃ「現在位置」の右のほうに青く描かれた水路が書いてあるではないですか!



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実は、冒頭に書いた「Y字路」暗渠のかたほうが、この水路だったようです。
Y字路からその方向を見たときには、すっかり普通の駅前商店街が続いていそうだったので
「どうせ痕跡ないだろうなあ」と相手にしていなかった・・・・。不覚でした。
暗渠の続きは、その商店街でなくもっとキツいカーブを描いて
商店街よりも線路側に一本あったのでした!



というわけですぐに現場直行!
おお、地図にあった水路はすでに蓋暗渠となっているではありませんか!
しかもすっごい左右に長い蓋です。
これははじめて見る蓋素材!
なんか木琴みたいな蓋だ(木じゃなくてコンクリだけどw)。





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自転車置き場となっているこの蓋暗渠を進むと、やがて線路と交差する地点へ。
この辺になるとさっきの木琴型コンクリ暗渠(<なんか矛盾をはらんだ言い方ですねw)は
同じコンクリでも違った仕様となっています。



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ここから、来た暗渠を振り返ってみましょう。
うーん、少なくともあの駅前の地図が描かれた時点では、
ここは開渠だったわけですねー。
それにときどき冠水まで起こすような開渠だったと・・・。
ふぅーむ。



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駅に戻ります。
いやー、いいもん見られた、これで思い残すことなく船橋の大衆酒場へ・・・。
と思い東口の階段を登って改札へと向かいます。
(蘇我駅は橋上に改札があります)



ある種の達成感を胸に、橋上の窓を覗いてみます。
さっきの暗渠の反対側が見えました。



あ。
続いてんじゃん!



しかも開渠になって!!!



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ズームで開渠部分をアップにしてみましょう。



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おおー!!!!



これは帰るわけには行かない!
船橋の大衆酒場ですぐにビールを飲むわけには行かない!!!



再び駅の階段を下りて、線路に沿って千葉方面に延びているこの暗渠&開渠にアプローチ!



近づいてみると、もうすっかりどぶ川のテイでした。
少し臭いもします。



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それでも、どこまで続いているか確かめたくなるのが旅先の暗渠ってものです。
追っていくと、一旦赤い鉄板暗渠になっていたりします。



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その先で流路がわからなくなってしまいました。
ここがその最先端部分。



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じっくり観察すると、どうやら写真右手のほう、
つまり線路・ホームがあるほうからの流れと合わさっているようです。



・・・・うーん。どうしよ。
せっかくだから、この線路の反対側がどうなってるか、
みてみっか!!!



というわけで、船橋の大衆酒場はよもや逃げるわけではないでしょうから、
とことん行ってみっかと。



改めてさっきの階段を越え、再び西口へと降りるのでした。
西口階段上から見るJFE第五高炉が、夕日を浴びてさらに美しく迎えてくれますw。



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さあ、もうひと探検!



行程は、①の地図をご参照ください。




暗渠ハンター 蘇我のJFE第五高炉と暗渠たち②名無しの川の暗渠



はい、千葉市中央区は蘇我駅周辺のお話の続きです。
前回はたっぷり解体中の製鉄工場で引っぱってしまいましたが、ここからしばらくは暗渠がらみのトピックを。



蘇我駅の南側を東から西に流れる名無しの川。
写真のような開渠部分は、JRの線路の西側部分から海岸の工業地帯の運河までの僅かの区間です。
水面は穏やかで美しく風景を映しています。
底は決して美しくはないのですが、流れている水自体はまあまあの透明度。



魚はいないかねーと思ってよく目をこらしてみると、
実は5~10cmくらいの小魚が大量に上流に向かって遡上していました。
たぶん、鯔のこども?
はじめは可愛かったのですが、
そのあまりの大量の群れにちょっとキモチわるくなったりwww
いったいどこまで遡上していくのかな・・・。   



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すっかり街中を流れる川なので、あちこちにクルマ2車線分の幅のある橋が架けられています。



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前回チラ見せでご紹介したのは、この名無しの川から垂直に延びる暗渠。
同じように垂直な流路は数本ある(あった)らしく、
名無しの川にはこんな合流口がいくつか見られます。写真のようにすべてコンクリートで塞がれていましたが。
もうずいぶんまえに機能停止しているみたいですね。
なんだかすこし廃墟テイスト。





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前回の蓋暗渠は、この名無しの川を挟んで反対側にも延びています。
ほら。



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追いかけていきましょう。
いいですねー。半私有地化されているところも、都心の暗渠とおんなじです。



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その先はすっきりしていますが、
よく意味のわからない飾りブロックが何らかの自己主張をしています。



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いきなり、かっくん90度に曲がります。
やはり元は耕作地で、用水路だったのでしょうか。



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すらっとした蓋暗渠が続きましたが、この先にはちょっとした蓋の乱れなんかが見られました。
何者かによる破壊工作?局地的に不穏な空気が漂っている、と言えなくもありませんw
ここだけ蓋の材質が微妙に違うんだよなー。



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大きなクルマ通りにでるところで流路は追えなくなります。
この流路終りの蓋も立派。
大きくて威厳があります。



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この暗渠どんつきのあたりで見た、千葉版の大径マンホール。
色からして、この大径→小径整形工事はわりと最近なのかも。



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ではまた名無しの川に戻りましょう。



ここは「今井五号橋」。



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「五号橋」は立派な継ぎ目を残しています。
まあ現役の橋なんだからあたりまえか・・・。



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線路に近づくに従って川幅が細くなってきました。
こんな、自転車も通れないような細い、しかもナナメに架かった橋があり、
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この先のJR線路下でいよいよ暗渠となります。
 



こっからは、また次回で!


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