東武東上線大山駅の北側にある2本の暗渠のことを書こうと思います。
(ここは暗渠吟遊詩人・yatoloveさんの「水徒然」でも取り上げてらっしゃいました)
この付近には、2本の暗渠があります。
一つは、「東京時層地図」にも載っている水路の暗渠。
こちらは千川上水からの分水が谷を伝って降りていくようなやつ。
2画面で見るとこれこれ(下の画像の左側)。
今回重い腰を上げてようやく辿ってみたのでした。
写真の足元が千川上水で、奥に向かってまっすぐに流れていきます。
写真まんなかへんの、小さい白い人が立ってるところが分水点。
ここから左へと支流は落ちていくのです。
実際現地に立つともう「川とかあったでしょ?あったよねえ?」的な
美しい谷が目の前に広がります。
さくっと済ませちゃいましょう。
余水があったかどうかはちょっと疑問ですが。
さて今日のメインはこっち。
冒頭の、holiveさんとyatoloveさんのご指摘のやつ。
これが主たる水路かと思ってしまいますが、
蓋の下にもU字溝が通っているようなので
この薄い凹みはどうやら「U字溝のふた」のようですね。
この崖下が、始点なのかな。
しかしここで湧いていたか、それともこれら周辺住宅の排水路だったかは不明。
昔はどんなだったんかなと「東京時層地図」で調べてみると、
なんと板橋競馬場のトラックの真上。(赤丸が上の写真の現場)
全部この高さならわかるけど、
トラックをぐるっと回った反対側は、さっきまで辿ってきた低い土地だから。
いったいこれ、どういうこと?
これによると、
「この馬場の特色は、
日清・日露の苦い経験から平坦なコースでなく二か所に大きな起伏をつけ
馬の強脚・俊足を試すにはうってつけで、他の馬場よりもすぐれており…」
とあります。
かなり特異なトラック(現代比)だったのですね…。
改めて、教えてくださったholiveさまに感謝です。